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    インテリアコーディネートの基本知識ー色彩編ー
2023/10/10

知っておきたい!
インテリアコーディネートの基本知識ー色彩編ー

スタッフブログ
知っておきたい!<br/>インテリアコーディネートの基本知識ー色彩編ー 皆さんこんにちは。
クレバリーホーム仙台東店の沼田です。
インテリア空間を考える時、自分の頭の中ではイメージできてるけど、どう伝えればいいか分からない、、、。
どの部屋をどういう色の組み合わせにすればよいか分からない、、、。という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インテリアを考える時の基本から色彩の計画などについてご紹介したいと思います。

【インテリアの色彩の考え方】


①生活を包む色彩であること
インテリアの色彩は常に私たちに影響があることを認識することが重要です。

②目的や用途に応じた色彩であること
各部屋にはそれぞれ役割や機能が違います。なので、それぞれの部屋にあった色彩であることが重要です。

③住むための色彩であること
いったん施工してしまうと簡単に変更できないので、飽きの来ない色彩にすることや、清掃しやすい素材にすることが重要です。

④利用者に応じた色彩であること
誰がその空間を利用することが多いのかを把握したうえで、色彩の計画をすることが重要です。

この4つの考え方を前提にインテリアカラーコーディネーションの話を進めていきたいと思います。

【インテリア空間の分類とゾーニング】


複数の住空間(部屋)があると、それぞれ別の生活行為が行われます。そこで主に行われている生活行為によってその部屋の特徴や性格が決まります。
住空間を生活行為によって分類をすると以下の3つに分けられます。

⓵パブリックゾーン
家族をはじめ、来客を含めた多くの人がともに利用する空間です。

⓶プライベートゾーン
家族の中でも特定の個人が利用する空間です。

⓷サービスゾーン
機能性を求められる家事ための空間および、水を使用する水周りの空間です。

住空間の平面図とゾーン分け

インテリア空間の分類・配色のポイント

【インテリア空間のカラーコーディネーション】



パブリックゾーンの色彩
パブリックゾーンは家族や来客を含め、多くの人が利用するので誰からも好まれ、受け入れられやすい色とすることが基本です。



○玄関・廊下・階段
玄関・・・住宅の入口で、外部との接点となる空間です。加えて、「家の顔」とも呼ばれる重要な空間です。
来客を温かく迎える雰囲気が必要となるので、暖色系の色、木や土などの自然素材の色、ベージュやオフホワイト系などの色でのコーディネーションが基本となります。
アクセントカラーとして花や絵画などを置いて、季節感や個性を出したりすると雰囲気が出ます。

廊下・階段・・・玄関や各部屋をつなぐ空間なので、玄関と共通した方向性の色を用いるのが一般的です。階段は安全性が重要なので、段差がある部分に明度差をつけると分かりやすくなり、高齢者にも優しいです。


○リビングルーム
リビングルームは住生活の中心となる、団らんやくつろぎの場です。また、趣味や娯楽、来客との対応の場でもあるので、誰からも好まれやすいように、明るく、暖かく、親しみやすく、落ち着いた雰囲気の長時間いても疲れない色にすることが基本です。
そのため、壁・天井には暖色系のオフホワイトや高明度・低彩度の色がよく用いられます。床は壁と同系色相とし、明度を低めにすると安定感が得られます。 また、床または壁と同じトーンや同系色相でコーディネートすると統一感が出ます。また、クッションなどの小面積のエレメントをアクセントカラーとすると変化をつけることができます。


リビングルーム



○ダイニングルーム
ダイニングルームの色彩には食べ物がおいしく見えることが求められます。
ベースカラはリビングルームと共通した暖色系の色がふさわしいです。
また、テーブルクロスなどをアクセントカラーとすると楽しい雰囲気になります。

ダイニングルームはリビングルームと連続していることが多いので、これらの空間は共通性の高い配色とし、空間の統一感を持たせることが必要です。

ダイニングルーム



プライベート空間の色彩
プライベート空間は利用者が限定されているので、利用者の好む色を使用することが基本です。

○ベッドルーム・・・眠りにつく前にくつろいだり、読書したりもするので、刺激的な高彩度色や対比の強い色を大面積に用いることを避けるのが一般的です。
彩度を抑えた素材感のある色にしたり、低・中彩度の色のファブリックを用いたりすると、落ち着いた雰囲気を得ることができます。
一方、個人の好みで彩色模様のある壁紙・クロスを用いたり、部分的にアクセントカラーを用いたりして、個性を出すこともできます。

ベッドルーム



○子供部屋・・・子供部屋は、学習・遊び・睡眠などが行われる部屋です。幼年期は遊びが中心となるので、ビビッドな色を用いるのも効果的です。
子供が成長し、勉強をするようになると集中力を阻害しない落ち着きのある雰囲気にする必要があるので、彩度を抑えた色合いにすると効果的です。
また、子供の好みや個性に合わせてアクセントカラーを用いるのも良いです。

子ども部屋



サービスゾーンの色彩
家事のための空間や水周りの空間なので、明るく、機能的で清潔なイメージの配色が基本になります。
食器、調理器具、家電製品などが置かれ、雑然としやすい場所なので、ベースカラーやアソートカラーの色数は少なく抑え、安全に、機能的に、作業しやすい色にすることが必要です。
また、汚れを落としやすい素材にするなど清潔さやメンテナンスへの配慮も必要です。
キッチンはダイニングルームやリビングルームと連続した空間に設けられることが多いので、色の共通性を大切にします。

○バスルーム・洗面所・トイレ 衛生的で健康に保ち、心身共にリラックスするための空間です。水を使うので水色などの色を用いると、冬季は寒さが強調されます。
そのため、暖色系やオフホワイトなどの色が適しています。 安全、清潔さ、メンテナンスのしやすさに配慮した色にすることも必要です。
また、狭い空間であることが多いので高明度の色を使用したり、窓を設けたりして開放感を高めることが効果的です。

バスルーム



今回ご紹介した各部屋の配色のポイントが参考になれば幸いです。 【参考文献】
・2019.文部科学省後援 色彩検定 公式テキスト 2級編. 内閣府認定 公益社団法人 色彩検定協会. 145ページ

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